トロピカルへの旅(パテック フィリップ ノーチラス Ref.3700/1J、18Kイエローゴールド、トロピカルダイヤル)
これは純粋に個人的に選んだものだ。私はこれまでノーチラスよりもロイヤル オークのファンだったが、このトロピカルダイヤルの3700を初めて実物を手にしたとき、圧倒された。ダイヤルは全体的にわずかに変色したリッチなチョコレートブラウンの色合いにエイジングされており、イエローゴールドのケースとブレスレットの深い色調を見事に引き立てている。

ムーブメントには「324SC FUS」を搭載し、8時と10時位置のプッシュボタンでローカルタイムの時針を単独で設定することが出来ます。また、6時位置のインダイアルはポインター式でデイト表示をおこない、両肩の2つの窓にてローカルタイムとホームタイムの昼と夜を表示します。
フィリップスのジュネーブオークションでは、トロピカルダイヤルのスティール、1978年製の3700など、いくつかの3700が出品されているが、私はそのいずれをも取り上げないことにした。しかしこのノーチラスは別格で、実際に手にしてみると、本当にすばらしい。予想落札価格は20万〜40万スイスフラン(約2640万〜5280万円)。

サーモンとプラチナのクラシック(パテック フィリップ 5207P グランド・コンプリケーション、2013年頃)。
2008年に発表され、瞬く間にパテック フィリップの名作となった5207は、非常に複雑でありながら、驚くほどエレガントな腕時計だ。ミニッツリピーター、トゥールビヨン、瞬間式永久カレンダーをひとつの腕時計に収め、サーモンダイヤルとプラチナケースのクラシカルな組み合わせで提供されている。

スプリット秒針クロノグラフは複数の走者のラップタイム計測などに活用されるが、ミニット・リピーターやトゥールビヨンと同様、極めて製作が難しい複雑機構といわれる。
5207Pは長年にわたり非常に少ない数しか生産されておらず、オークションに出ることはほとんどない。フィリップスは2020年にダブルシールのモデルを56万7000スイスフラン(約7485万円)で落札し、アンティコルムは2018年に1本を市場に出し、それは50万9000スイスフラン(約672万円)だった。時計の世界は、ほんの2年で異なる次元になったので、Lot 143がいくらになるかを推測するのは本当に難しい。サザビーズでは、50万〜80万スイスフラン(約6540万〜1億465万円)のあいだのどこかになると予想している。
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